「自然破壊」とは何か?生態学の視点から考察して見る【第13章】
【原生自然と二次的自然】
<a href="https://www.photo-ac.com/profile/184467">はなたれ君</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真
Semi-natural(半自然的)とは、人間が自然(原生)環境を変えたり、あるいは新たに創り出して発生した環境を意味する用語である。つまりは、二次林、二次草原、農耕地などの長期にわたる人の自然への働きかけの中で形成されてきた自然を意味する。
【二次的自然と原生的自然の相違点】
ここで注意したい事は、原生的自然と二次的自然にはDisturbance regime(撹乱体制)の違いがあり安定的に持続するものでは無いと言う事である。
【原生自然保護の重要性】
上記は、世界の森林面積減少推移と森林保有率の高い上位10ヶ国を表にまとめたものである。上記の値には、国立公園や一部人工的に開拓された自然(半自然的)が含まれているため、本意的な原生自然が占める割合は1995年時点で全球陸域面積の17%しか存在しないといわれている。
また、日本においては植生自然度10(自然草原)と植生自然度9(自然林)の占める割合はわずか19%(1999年:環境庁自然保護局)にとどまっている。
https://my-special-aquarium-studios.jimdofree.com/