なぜ、イースト菌でCO2を発生させることが可能なのか?【第一章】
アクアリウムでの水草育成において、CO2添加が重要であることはご存知の方が多いと思います。その理由としては、植物の成長に光合成が不可欠であるためという点にあるかともいます。光合成は、その名のとおり光合成色素をもつ生物が「光エネルギー」を利用して二酸化炭素から炭水化物を合成し、「化学エネルギー」を発生し、その発生過程において酸素を生じることです。
6CO2 + 12H2O → (CH2O)6 + 6H2O + 6O2
今回は、上記の式におけるCO2(二酸化炭素)に着目したいと思います。
植物の育成におけるCO2の重要性を理解した上で、どのようにそれを手に入れるか?という事が問題になります。
空気中に二酸化炭素は、アルゴン(AR)と合わせて1%ほどです。
人工的にCO2を発生させる機材も存在しますが、かなり高価なものです。
そこで、身のまわりにある道具を使ってCO2を発生させる方法を考えました。その材料こそ「イースト菌」なのです。