my_aquarium_studios’s blog

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「自然破壊」とは何か?生態学の視点から考察して見る【第20章】

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https://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/jbo/index.html

前回の記事で取り上げた、グローバルのMillennium Ecosystem Assessmentの発表を受け、日本においても環境省により「日本生物多様性総合評価(Japan Biodiversity Outlook)」がまとめられた。

 

これによると、相対的な生物多様性における深刻度はグローバルと比較すると低いものの、農業状況は独特のデータを表している。

 

【1.耕作放棄地の拡大】

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上記の表に示したとおり、日本は農業の衰退に伴って1961年まで拡大し続けていた耕作地は次第に減少し、1975年以降の高度経済成長期から始まった都市部過密居住化などが影響し、耕作放棄が拡大した。

 

【2.圃場整備(Farmland Consolidation)】

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/864202">ei-mi</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

日本の水田の多くは排水性が悪い湿地に造成されてきた。そのため、大型農業機等を使用できず生産効率が悪かった。そこで1960年代に、圃場整備(Farmland consolidation)が実施された。これにより、1970〜80年頃には整備圃場の面積が水田総面積の60%を超えた。

 

【3.化学肥料および農薬の影響】

化学肥料(chemical  fertilizer)だけではなく、家畜の糞尿といった産廃棄物も度外視できません。その理由として、糞や尿には窒素リン酸が含まれるため水質に影響を及ぼします。自然界で発生するこれらの要素は、植物による吸収や土壌に還元され原生自然のサークル内に収まります。しかし、人為的に発生した事によりその土地では収支されなくかった場合、これらは許容範囲を超えた余剰分として地下水や系外に流出します。このことは、言うまでもなく生物多様性において大きな影響を与えます。

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