園芸用肥料をアクアリウムに代用できるのか?
結論から言うと…やめた方が良いです。
しかし、絶対にダメという訳ではありません!
という事で、順に考察していきたいと思います。
①成分比較!
上記に、表したとおり主なアクアリウム肥料の成分と園芸用肥料の成分を比較してみました。
一見すると「園芸用肥料」の方が、様々な要素が含まれていて良いのでは?と、感じる方も居るかも知れませんが…
このように色々な要素が含まれる事こそがアクアリウム肥料として不向きである一番の原因と言えるのです。
②アクアリウムに必要とされる栄養素とは?
以前の記事で、この件については詳細を取り上げましたので今回は簡素にまとめます。
ここで、注目したい点はアクアリウムにおける3大要素「窒素」「リン」「カリウム」です。
そして、これらは量ではなくバランスが重要になります。通常、水槽において「リン(P)」は魚たちのエサの食べ残しにより、「窒素(N)」は排泄物や枯葉などから自然と構成されています。つまり、3大要素を改めて新規投入する事によって、栄養素の過剰摂取やバランス崩壊を招く逆効果が懸念されるのです。
このことが総合的に栄養素をたくさん含んでいる園芸用肥料はアクアリウムに不向きであると言えます。
③肥料取締法について
そして、ここからは栄養用肥料をアクアリウムに使用できる可能性について、検証します。
冒頭に、園芸用肥料の代用は絶対ダメではないと述べたとおりベテラン勢の中にはアクアリウムに用いるアクアリストもいらっしゃいます。上記の、問題点をしっかりと理解し解決すれば園芸用肥料をアクアリウム肥料と同様に使用可能です。そのカラクリを知る上で、上記の肥料取締法(昭和二十五年法律第百二十七号)第二十二条の二第一項の規定に基づき、特殊肥料についての表示の基準となるべき事項を次のように定め、平成十二年十月一日から施行を理解する必要があります。これは、農林水産省が定めるもので、その数値の測定方法についても細かく規定があります。しかし、アクアリウム肥料においてその栄養素における詳細は不明な事が多いです。
なぜなら、これらは肥料ではなくアクアリウム用品であるか為に表示義務を有さないからです。
商品名にも「肥料」とは、一言も書いていないはずです。なぜなら、肥料ではありませんから。
肥料は使い方を誤れば大変危険です。それは、アクアリウムに限らず人体、生物、自然さまざまな事象に影響を与える可能性があります。
④まとめ
見出しの『結論から言うと…やめた方が良いです。しかし、絶対にダメという訳ではありません!』とおり、園芸用肥料のアクアリウム使用は、基本的にはおすすめ出来ないですが可能です。
これらを理解した上で、アクアリウム肥料を使用すると必要成分の抽出や安全性を考えると高くも無いかも知れません。一方、園芸肥料はアクアリウム肥料と比べものにならない種類が市場にありますし需要が高いため価格も低めです。
色々と模索しながら、自分の水槽やライフスタイルに合った道具や方法を試行錯誤する事は、アクアリウムの楽しみの一つであると私は考えます。
今回の考察が、皆様のアクアライフに貢献できれば幸いです。これからも、素敵なアクアライフを!
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