困った!流木が沈まない。(後編)
4.諦めましょう。
というのも、2.の時点で、見た目を損なう腐食物質「フミン酸」や「フルボ酸」はほとんど排出されており、「雑菌」や「害虫」も99%死滅していると考えられます。この中には、紅茶や茶に含まれている「タンニン(カテキン)」つまりポリフェノールによる保健効果が見込まれるものもあります。これらの成分が含まれた、いわゆる「ブラックウォーター」は熱帯魚にとっても弱酸性水質を作る上で効果があり、アマゾン河は基本的にブラックウォーターです。
この効果については、アクアリストの中には、わざと枯れ葉や十分にアク抜きされていない流木を水槽に入れる人もいるほどでアク抜き活性炭の「ブラックホール」とは逆に、わざわざブラックウォーターを作るための「リーフ」なども売られています。
つまり、3.まで頑張っても「アク抜き」や「空気抜き」が出来ない場合は、4.の決断を下すのが最良なのです。
しかし、どうしても沈まない流木を床底に沈めたい場合は、
5.ウェイトを付けて強引に沈める
糸で重りを流木に括り付けたり、ボルトをねじ込んだりして物理的に沈めることは可能です。また、写真のように石で挟んで浮かないようなレイアウトを考えるのも一つの手段です。
【参考】
以上のとおり流木にはさまざまな種類があり、その特性もさまざまです。また、私の考えではあまり「素材」に手を加えずに、なるべく自然に近い形で活かすことが「ナチュラル・アクアリウム」の良さだと思うので、このような結論に至りました。
もちろん、重曹(炭酸水槽ナトリウム)を利用したり、アクアリウム用の専用アク抜き剤などを使用して「アク抜き」「空気抜き」をする方法を紹介する方法もwebや雑誌で紹介されていませすので参考にしてみて下さい。
https://my-special-aquarium-studios.jimdofree.com/