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「自然破壊」とは何か?生態学の視点から考察して見る【第16章】

人間活動による自然のDestruction(破壊)Division(分断)生物多様性における大きな脅威の一つと言えます。

 

これらをHabitat Fragmentation(生息地の分断化)として大きく二つの要因に区分することができます。

I .生息地の総面積減少

Ⅱ.コアに生息域を縮小させて独立する

 

これらのプロセスは並行して促進され、区別が難しくその種によっても効果は様々です。なかには、この効果が功を奏して拡大や繁栄する種も存在します。

 

【参考:Levinsのメタ(パッチ多数集による)個体群モデル(1969年)】

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上記の表を基に生息地の分断化が影響を及ぼすメカニズムを考察すると

 

1)面積の効果species-area relationship(種数-面積関係)とは、生息地の面積が縮小するとそこに生息する種も減少するという事である。事由として、a.大きなarea=Includes diversity(多様性を含んでいる)、b.そもそも大型生物などは、小エリアでは生息できない。→SLOSS(Single Large or Several Small)から言えることは、保護区のデザインや創造する際には目的と状況に応じて適正な選定をする必要があるということである。

 

2)個体数の効果…個体群が分断されて小さくなると、生息個体数が少なくなる。これは、繁殖生存が制限されるAllee effect(アリー効果)にも由来する。小さな個体群では、大きな個体群に比べて確率的なゆらぎの影響を受けやすい。また、個体数の減少は、遺伝的多様の低下や近親交配を引き起こす恐れがある。→genetic deterioration(遺伝的劣化)

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/427031">クッキー</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

3)エッジ効果edge(和:縁)、つまり境界に近い部分は、外部からの影響を受けやすくその環境の変化が著しい。

一般的に大きくて円形に違い生息地ほどエッジ効果の影響を受けにくいとされている。その為、日本のように小さな生息地を管理する場合には、その形状にも配慮する必要がある。

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/2207777">kimtoru</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

4)孤立の効果…外来種の侵入や病気の伝橎が促される反面、地球規模で考察した場合corridor(回廊)によって流動的に繋がれた生息地間の重要性が変動を続ける現在の地球には求められている。特に、回遊魚のように本来は川と海を行き来する生物や渡り鳥にとって、これらのコリドー消失は生存や種多様性に大きく影響を与えてしまう。

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