水換えのタイミングについて考えてみました。(転)
前回の続きですが、
F e…鉄は、水草にとっての重要な栄養源です。しかし、高濃度の場合は魚にとって有害な物質となります。基本的に水道水に鉄は含まれていない(度外視数値)なので魚をメインとする水質の場合は気にしなくてよい。しかし、水草をメインとする水質の場合は段階的に少量添加し、濃度を±0.5mg/ℓをキープするのが理想的です。
C a…カルシウムは、人間と同じく魚にとっても骨や鱗を形成する上で必要不可欠なミネラルです。しかし、このブログでは淡水水槽を主に取り扱っているので然程気にする必要はないでしょう。海水水槽においては、とても重要な要素になるので、参考程度にその数値を挙げると(C a=400〜450mg/ℓ:海水)です。淡水においては、先に述べたGH(総硬度)指標を用いるのが一般的です。
Mg…マグネシウムといえば、海水アクアリストにとって「珊瑚」を連想させる栄養素かと思います。よって、淡水アクアリストにはあまりピンとこない物質かも知れません。マグネシウムはCaと同じように骨や骨格を主に構成するためのミネラルですが実際、淡水水槽ではそこまで意識する必要はありません。ちなみに、海水水槽での基準値は(Mg=±1,300mg/ℓ)程です。
NH4/NH3…アンモニア類は生き物を飼育する上で、その発生を回避する事ができないものです。しかし、NH3(アンモニア)はO2(酸素)を低下させ魚を酸欠状態に追い込む危険性がある為に、大変危険です。また、NH3は→バクテリアの働きにより亜硝酸塩(NO2)に変化後→硝酸塩(NO3)に分解されます。※
NO2…先に述べた亜硝酸塩については、1.0mg/ℓを超えると水質が危険な状態と判断できるため調整剤の投与や水換えをするなどの早急な対応が必要です。
NO3…硝酸塩においても、亜硝酸塩に付随しその発生を回避することはできない為、数値を≧50mg/ℓを目安にするのが最良です。この数値を超えると、苔が発生するなどして視覚的にも異常を確認できます。